矯正治療中(すべての種類の装置対象)のリスク・注意点
歯の痛み
歯の移動に伴う違和感や鈍痛を感じることがあります。一般的に3日~2週間食事の時痛む方が多いです。個人差があり、まれに鎮痛剤の服用が必要なほど痛む方もいます。
虫歯や歯周病
歯みがきが不十分だと虫歯や歯肉炎(歯周病)になります。矯正治療中に虫歯や歯周病が確認された際には、装置を外して、虫歯や歯周病の治療を優先する必要があります。矯正治療をスムーズに行っていくためにも、お口の中を清潔に保つようにして下さい。
口内炎
装置の一部が頬の内側や唇などにあたり口内炎ができることがあります、その場合、ワックスでカバ-し、口内炎の悪化を防ぐ方法をお教えします。塗り薬をご購入いただくこともできます。
発音
装置があることでタ行、サ行、ラ行等発音がしにくくなることがあります。
1か月程度で慣れる方がほとんどです。発音練習等ご指導いたします。
歯肉退縮、ブラックトライアングル
成人では矯正治療により歯茎が下がって歯が長く見えるようになることがあります。また、骨の薄い方、歯の形状により歯間や歯茎との間に三角形の隙間であるブラックトライアングルができてしまうことがあります。加齢とともに誰にでも起こることで現時点では仕方のないことです。歯の幅を細くして目立ちにくくする方法等対応可能です。
歯髄炎
矯正治療中にまれに歯の神経が過敏になり、染みるような痛みを感じる方がいます。特に成人で歯の移動距離が大きい場合や、もともと歯に亀裂がある場合、ごくまれに神経の治療が必要になることがあります。
歯根吸収・癒着
歯根吸収は歯の根が溶けて短くなってしまう状態です。矯正治療をされてない方にも発生し、矯正治療中にも起こりえます。確実な予防方法はなく、歯根吸収が急激に進む場合は治療方針を変える可能性があります。
癒着は歯の根が、歯を植えている歯槽骨と張り付いている状態です。歯は通常の矯正力では動かない状態です。口腔外科に改善処置を依頼します。
遺伝的要因(しゃくれ等)
受け口・下顎のしゃくれは、身長の伸びとともに発現・悪化することがあります。遺伝によることが多く、そのような場合、身長の伸びが止まるまで待ってから(女子16歳・男子18歳目安)適切な治療方針をご説明させていただきます。外科矯正が適応になる場合もあります。
顎関節症
矯正治療の過程で歯の移動により咬みづらくなることがあります。それにより顔面周囲の筋肉のバランスの不調和から顎関節に痛みを感じる、顎を開けづらくなる場合があります。多くの場合、筋肉の使い過ぎが原因となることから、ご自身で筋肉のマッサ-ジをしていただくことで改善しますが、まれに関節頭の変形が起こっている場合は、完全には症状が治らないことがあります。
態癖
日常生活で何気なく行っている歯並びやかみ合わせに悪影響を及ぼす癖を態癖と呼んでいます。態癖は歯並びを崩す原因となり、矯正治療後の後戻りの原因にもなります。例えば頬杖が顔のゆがみ、舌癖が開咬やすきっ歯、歯ぎしり・食いしばりが過蓋咬合(深いかみ合わせ・舌前歯のガタガタ)を作る等です。
個人差(体質)
歯の動きやすさに個人差があります。
歯を植えている骨がとても硬い等で歯が動きにくい方は、歯を動かすのに時間がかかります。当院実績で、1000人に一人程度年単位で治療期間が長引くことがあります。
- 日本矯正歯科学会のリスク内容もご参照ください。
(※矯正治療は、リスクを理解して始めることが大切です。)